2003-02-09 (Sun) [長年日記]

ツーリング

足利の方へ行ってきました。

今回、初めて山へ行きました。関東平野に対して一番手前に位置する山へ登ってきたんですが……そこで、逝きました。ええ、文字通りの意味です。

雪で路面凍結した上りの左カーブであぼーん。

ZZ-R400

リアブレーキペダルの根本があぼーん。

なお、ブレーキが使えないだけで走行に影響無し(たぶん*1

破損個所なんですが、こんな感じです(この写真は破損前です)。写真に描いてある赤いラインでバッキリ折れました。なので、ペダルなどのパーツは全て流用可能です。根本の部分だけ交換となるそうです。だいたい 6,000円くらいだろうと言われました。パーツ代か工賃込みかは分かりません。が、そんなに高くはないかな……というところです。現在、バイクの方は応急処置して手元にあります。一応リアブレーキが使えるようになりましたが、完調ではありませんから、乗るつもりはありません。

左膝に擦過傷と裂傷、打撲。歩行への支障は無し。

相手

無し。単独事故というか、転けました。

現場と事故状況

転倒時刻は、14:00〜14:30 あたり。

交通量皆無な舗装林道の上り坂での単独転倒。林道の道幅は車一台分程度。転けた現場は上りの左カーブ。ただし、カーブの途中で別の迂回ルートとの合流する三叉路。山の北側の斜面に位置し、木々と山自身の影に覆われた左カーブであったため、ちょうどカーブの入り口から出口にかけて雪が溶けずに残っており、溶けかかったシャーベット状の雪と氷の固まりのミックス路面になっていました。

引き返すことも考えましたが、道幅と斜面の坂の状況からそれもままならず、ギアを 1速に入れ、そろそろと進んだところ、6分あたりで前輪を雪に取られ、車体が右に傾斜。同時に後輪が左に向かってスリップ。あっという間に、車体が横転しました。*2

横転状況ですが、道に対して完全に横たわる形です。タイヤが上り方面、ハンドルが下り方面。起こすことを考えると、方向は最悪でしょう。さらに雪上路面。踏ん張る足が滑ります。途方に暮れたところで、後述します、ジープが一台通りがかりました。道をふさぐ形で自分のバイクがありますから、車を止め、こちらの状況を説明し、助けを仰ぎました。

復旧

バイクを三叉路の迂回ルート側に退避させ、ジープを見送った後でエンジン始動。かかりません(汗

セルモーターをキュルキュルと何度もいわせているうちに、やっとかかったエンジン、吹き上がる黒煙。

本道方面に進むのは無理と判断し、迂回ルート側を進み始めたのですが……目の前に展開される、斜面北側の下り直線。ええ、100m 先まで雪で覆われていました……。

こりゃもうダメだと判断、下り坂での ZZ-R Uターンを決行し、死にそうになりながらも完遂*3。さすがにもう先に進む気力はありません。引き返そうと、後輪ブレーキ踏んで、前輪ブレーキ放して坂道発進……って、ずるずる下がり出す車体。危険な匂いを感じたものの、そこは斜面が急すぎ、スタンドは出せませんでしたので、フロントブレーキのみの坂道発進を決行。緩やかな部分でバイクを止め、右のステップ部分を覗いたところ、リアブレーキペダルの根本がバッキリ折れていました。これではブレーキペダルに力を入れても、意味無しです。この時点で、リアブレーキ死亡確認完了。

ただ、他の部分は生きているため、なんとか自走帰還は可能と判断。

前輪ブレーキのみの坂道発進を行い、エンジンブレーキ全開で林道下山 (一部雪上)。

帰還

その後、えっちらおっちら、やっとこさの勢いで帰還。バイク屋直行、部品発注。

「また転けたの? 右左? 右? またカバー? あ、今度は無事じゃない!? あーこっちかぁ……」とは、ショップの兄ちゃんの弁。うわぁぁん・゜・(ノд`)・゜・。

感想

いわゆる、カーブに高速で突入して吹っ飛んだ……という訳じゃないので恐怖感は、それほどではありません。本当に低速でしたし。そうですね、クランク、いや、一本橋あたりで転けたって感じと思ってください。

でも、速度に対する恐怖よりも路面に対する恐怖が先に立ってますね。これは、雨中教習時の恐怖感がそっくりそのまま糸を引いている感じがします。正直、湿った程度の路面であっても恐怖感が先に立っています。ただでさえできていない倒し込みが、もっとできなくなり、結局、思いっきり減速してハンドルこじって曲がっている状態ですもの(つд`)

それと……帰り道、本当に緊張しました。特に、引き返すことを決めてからの Uターン、転けた現場の通過 (雪上走行)、ブレーキング、、、怖かったよぅ(つд`)

基本的に、車速調整はリアをメイン、カーブや停止時などのシフトダウンなどを含んだ大きな減速の場合にフロント投入、というブレーキングスタイルのため*4、リアが亡くなったというのは、自分の走行スタイルを大きく左右させるものでした。と同時に、フロントブレーキの限界、みたいなものを感じました。確かに制動力はあるのですが、渋滞時の減速などに使うブレーキではありませんね。それと、下り坂も辛いですね。下り坂の場合、やっぱり先にリアを引っかけ、加重を後ろよりにしてからじゃないと……怖くてレバー引けないですよ。

何にせよ、無事に生きて帰ってこれたことに感謝と、祈りを八百八神(やおろずのかみ)に。

追加

あのとき通りがかった、栃木ナンバーのジープに乗っていた、三名の男性の方。転倒した車体の引き起こし、道脇への退避を手伝ってくださいまして、本当にありがとうございました。上り坂と、あの路面状況*5、さらに ZZ-R ということを考える*6と、私一人での復帰は不可能でした。

本当にありがとうございました。助かりました。

ありがとうございました。

*1 事故現場から自走帰還しましたし。潜在的不具合は不明

*2 横転した瞬間に KILL スイッチを OFF にした私。後で、良くやったなぁ自分、と感心しました(苦笑

*3 濡れた路面、バイクは超重量級、気を抜いたら転けます。転けたらもう起こせないでしょう。

*4 教習所スタイル、かも

*5 辺り一面雪がシャーベットと凍結

*6 乾燥重量 195kg、重量 220kg は伊達じゃない。泣きそう(つд`)

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]
|д゜) きた (2003-02-09 (Sun) 18:53)

なんと!
お大事にー

|д゜) したっぱ (2003-02-09 (Sun) 22:56)

雪があるところに行くときは、スタッドレスを。体は大丈夫みたいなので、とりあえず一安心……かな?

|д゜) ぞあ (2003-02-09 (Sun) 23:21)

大怪我ではないようでなによりです、お大事にどうぞ。

|д゜) 猫屋 雅 (2003-02-09 (Sun) 23:50)

大丈夫ですか?雪とか氷は十分お気をつけて。4輪でも怖いんだから・・・。

|д゜) Wagyanizer (2003-02-10 (Mon) 00:03)

無事で良かったねぇ...

|д゜) e_manon (2003-02-10 (Mon) 14:49)

生きてて何よりです。凍結路面や雨天時白線スリップなんてのはコケてみないとそういう危険があるって気づかないもんですしねぇ。