▼ 病院
病院行って検査を受けてきました。結果、「頸椎捻挫 (首のむち打ち)」と「両膝打撲」ということで全治 2週間。診断書も貰ってきました。
診察時に、健康保険が使えるでしょ、ということで粘ったのですが、私の記憶が曖昧だったこともあり、交渉負け*1。保険使用不可・10割負担ということになりました。ただし、その時点では持ち金がなかったため、精算は後日というようにしました。くそう、あの受付のねーちゃん、いつか見ておれ……。
怪我の方ですが、共に対したことはないだろう……と感じています。「頸椎捻挫 (首のむち打ち)」にしても、スノボで転けたときの方がよっぽど痛かったです。しかし、まだ事故直後の緊張状態が続いていることもあり、油断はできないと思っています。
*1 この問題ですが、社会保険・第三者行為による傷病届を出せばOKです
▼ 加害者から電話
要約すると以下の通り。
この時点では、保険屋と連絡が付いていない*1ため、確証のある返答はなるべく避けるようにしました。結局、明日以降、保険屋さんが出てきてから、ということで会話終了。
謝っているようで、自分の責任を少なくしたいことが見え見え。もともと 0:10 とはいえない*2事故ながらも、少々カチンと来たことも事実。さて、どうしましょうね。
▼ 実家へ
実は、あまりにあまりな状況だったので、気分が滅入ってしまっていました。病院から戻って、加害者と電話で話した後は暗鬱たる気分になってしまい、布団の上でごろごろしてました。
これを救ってくれたのが皐月さんっすね。この鬱々たる滅入る気分は、同じことにあった者しか分からないな……と実感しました。いや、あの時はありがとう。
これでちょろっと元気が出たので、実家に戻って事故報告。予想通り怒られたものの、起きてしまったものは致し方なく、今後のことを軽く話して終わり。
心配かけてすまん…… > 親
実家から会社へ。
普通に仕事を始めたものの、加害者側の保険会社からの電話を皮切りに一気に電話攻勢。仕事中にやって良いものかと迷いながらも、仕方ないと無理矢理割り切って、交渉(?)開始。
▼ 加害者側の保険会社、物損担当から電話
第一報。
私の氏名・住所確認から始まって、バイクを引き上げたショップの確認、病院への通院の有無・通院した病院名、事故車両の車種・ナンバー、相手保険会社名等の確認に終始。この時点では過失割合、事故状況の話は無し。
病院への通院の有無を聞かれたときに、「検査に行きました。頸椎捻挫・両膝打撲で全治 2週間と診断された」旨を伝えます*1。この時点で、「私が病院に行った = 物損から人身へ」と保険会社側の対応が切り替わり始めました。後に人身担当から連絡がある旨を受け取って、電話終了。
*1 これらは事実なので、説明しなければならない
▼ 加害者から電話 1
「仕事は?」と思ったことは秘密。
「怪我の方は大丈夫でしょうか」と切り出した後、保険会社が動き始めたということと、そちらから連絡が行くだろうということ。後は、保証の話。特に私のバイクの対物保証について、「基本的に私の方が悪いですし*1 、とはいえ貴方の方も悪いわけで*2……」云々。ようは、互いに相殺しあいますよ、0:10 ではありませんよ、いいですか、という話。
加えて、「物損にするか人身にするか」の旨の話がありました。私の方は、両膝打撲は論外として、頸椎捻挫の方も自覚症状が無かった*3ため、「検査を含めた診療費を全て肩代わりするなら、物損扱いのままでOK」と主張し、「最初の検査では、診察費 (23,000) と薬代 (6,000) で 30,000 弱かかった」旨を説明。この案で互いに納得し、「診療費を保証する代わりに物損で」という口約束を交わす。
▼ 加害者から電話 2
数時間後、加害者から再度の電話。
何事かと思いきや、「やはり、人身扱いにして下さい」という内容。これには私の方が驚きました。
まず、人身事故と物損事故は根本的に違います。リンク先を見ていただければ分かりますが、物損事故はそもそも「事故の記録」しか残らず、その時点で双方が犯していたであろう交通違反についての点数など、全てカウントされません。免許で言うところの「無事故○年」にも影響ありません。ところが、人身事故となった場合、「懲役や禁固刑及び罰金刑などの刑事処分」、「交通違反と同様に免許証に対して累積点数に対して効力の停止・取り消しが行われる行政処分」、「被害者に対する損害保証を行う民事処分」という三つが発生します。そもそも、刑事処分相当になった場合、最低でも 120,000円 の罰金が課せられるようになります*1。
今回の場合、刑事処分はともかく、行政処分は確定です*2。しかし、それと引き替えに、自賠責保険が使えるようになります*3。
この件について加害者の方は、「職場の同僚にバイクで事故に遭った方がいて、バイクの怪我は後から来る、という体験談を聞かされた」ことを上げ、「何かあってからでは遅いし、貴方 (私)が通院したという事実もあるから人身扱いにした方が双方にとって良いでしょう」という説明でした。
人身扱いにすることで、私の方にデメリットは発生しません。行政処分の点数はデメリットかも知れませんが、それ以外は特に思い当たることもなく、人身扱いにすることで了承しました。
▼ 私の保険会社、物損担当から電話
やっと、うちの保険会社から電話。
住所氏名などの確認から始まって、代理店 (バイクショップ) から言われた内容の確認、相手保険会社の確認などなど。その後で、私の保険の契約内容の再確認が行われ、「お互いの過失割合が決定した後、その割合に従った相手方の対物保証は可能である」ということと、「車両保険はないため、貴方の修理費用の保証はできません*1」という説明がされました。用は、私の方の修理費に 30万かかったとして、過失割合が 3:7 だった場合、21万は相手の保険から出ますが、9万は自腹切りましょうということです。
それらの説明の後で具体的な事故状況の説明に入ります。一通りの説明が終わった後で、「貴方が思う過失割合は?」ということで話し合いです。個人的には、2:8 で取れればいいだろう、という思いでしたので、1.5〜2.0:8.5〜8.0 と話しましたが……後に、ここで 1:9 を主張して譲歩で 2:8 というやり方もあったな、と気が付きました(苦笑)
こちらの意見を主張した後、いわゆる判例による過失割合 (3:7) が示され、さらに修正要素が説明され、相手保険会社と物損の交渉を始めても良いか、という話になりました。交渉自体は進めてしまっても構わないが、最終的な過失割合は、現場検証などが行われた後の警察側の見解などを加味してから決めるということ、そこで不満があった場合は改めて交渉することを確認してゴーサインを出しました。
*1 バイクの保険は PAP までで車両保険がセットされた SAP は存在しない……はず
▼ 加害者から電話 3
人身扱いにするため、警察署への出頭、調書取得、現場検証のための日取りの連絡でした。2週間後、8月の第2週頭に現場検証と調書を取ってきます。2週間以上も空いてしまうので、メモと現場の保存 (私の方のブレーキ跡など) を図りたいところですが……雨降っちゃったしなぁ。写真取ろうにもカメラ持ってないしなぁ(汗
いやーしっかし、相手方の動きの早いこと早いこと。仕事してるのかな……もとい、囲い込みかなぁ(苦笑
▼ 担当警察署に電話
改めて、当日の持ち物や時間などを確認。診断書も警察用のものを発行して貰う必要がある旨、説明を受ける。
▼ 私の保険会社、傷害担当から電話
搭乗者保険が使用できます、という旨の連絡。詳細資料を送るので、免許証のコピーを送って欲しいとのこと。了承して終了。
ここまでの電話交渉の内容を報告するため、会社が終わった後にバイクショップへ。検査の結果を報告した後、今後の展開、車両の取扱い、修理費用見積もり、などを再確認。
▼ 車両について
破損状況からして、30万コースとおおよその見積もりを貰いました。この価格は、市場価格と同等だろうってことで、全損扱いの可能性を聞いたのですが……「保険会社が全損扱いを許してくれない」ということでした。理由は分かりませんが、全損と修理の間に余程の差がないと駄目みたいです。
これが適用されるか分かりませんが、恐らく全損扱いにはならないでしょう。フロントフォーク曲がってる*1んだけどなぁ(苦笑
バイクの方は、相手方の保険会社のアジャスターが来た後、どの扱いになるか (全損か修理か) が分かった後で、すぐに処置に入るそうです。
*1 フロントフォークが曲がっていると全損扱いになる……らしい
▼ 装備品について
ついぞ忘れていましたが、装備品です。ジャケット、パンツ、グローブ、シューズ、ヘルメット、バッグなどに事故による明確な傷が認められれば、現状復帰の原則により保証されます。
えっと、一生懸命さがしました(^^;
探しましたが……何一つありませんでした(汗
ヘルメットを見ても、擦り傷一つありません。それっぽいのすらありません。っていうか、頭打ちつけた記憶がありません。コツンってした感覚が無いですし……。
ジャケット、パンツなどの装備品、全て無傷。あって泥の汚れ程度。ショップの兄ちゃん曰く、「あー、全部ライディング用だったんだ。やっぱ丈夫だなぁ。普通の服なら破けたか傷だと思うよ」とのこと。うぇぇん(;´д⊂)
ということで、装備品の請求は無いと思います……。
▼ 慰謝料について
人身扱いに変更されることを話したら、慰謝料の話をされました。が、ピンときていません。ほんまかいな(汗
今回の事故ですが、加害者側からの提案により、「物損扱いで示談ほぼ確定 → 人身扱いに変更」という流れを取ることになりました。これについて、少し推察 (=邪推) してみます。
▼ 加害者側の責任感
私が病院に通院した、ということによる加害者側の良心の呵責……まぁ、責任感でしょうか。それにうなされて、ということです。
これはまずあり得ないでしょう。そもそも 2日目や今日の午前中の段階では物損による示談を求めていたのですから。では、加害者側に何があったのでしょうか? なにを入れ知恵されたのでしょうか?
▼ 条件取引を免れようとした
「人身よりも物損にしたい」という要求があることは、既に私が知るところになっています。これを引き替え条件とした、加害者 (+保険会社) 側にとって不利な示談を避けようとした、ということが考えられます。例えば、「物損にする代わりに、対物保証を 0:10 にしてください」といったものですね。また、「あぁ、それなら人身に切り替えましょうか」といった被害者側 (私) の技も使えなくなります。
人身扱いにすることで、逆に「互いの過失相殺を確実なもの」としようとしたことが考えられます。
▼ 診療費保証の期限の明確化
自賠責保険を使った診療費保証の場合、被害者の症状の固定という項目があります。これによって、症状の固定化が見られる場合は診療費の負担をその時点を持って終了する、といったことがあります。つまり、通院費などを保証しますが、症状の固定化や傷害の固定化が判明した時点で、保証をうち切りますよ、ということです (多分)。
これによって、物損扱いで終了する際の示談内容として上げられる、「後日、本件による後遺障害が生じたときは改めて賠償条件について協議する」を回避しようとした可能性があります。
ようは、「相手がバイクの場合、いつ怪我が発症するか分からない」「変に示談してしまうとその保証をする必要がある」「それならばキチンと期限が定められている自賠責を使った方が良い」という流れですね。
▼ 各処分への計算
人身扱いにすることで、物損扱いの時は存在し得なかった刑事処分と行政処分が加わります。この2点について考えます。
今日のこの段階まで、加害者側は誠意ある対応をしていると思われます。カチンとくることもありますが、まぁ世間的に見たら許容範囲のレベルでしょう。このまま話が進めば、たとえ人身扱いになったとしても「刑事処罰に関しては不起訴扱い」になる可能性が高いです。もともと明らかに悪質な事故ではありませんし、私の性格的にも、「重い処罰を望みますか?」で yes とは言い難いですから。
これによって不起訴処分となれば、最低 120,000 円と言われた罰金が免除されます。ですから、刑事処分についてはほぼないもの、と見なしている (楽観視している) 可能性が非常に高いです。
また、わざわざ人身に切り替えたということで、心証を良くしようとしていることも考えられますね。
次に行政処分です。
これは、道路交通法違反による点数加算です。ここまでがゼロ点として、今回の件で加算されるであろう内容は、「安全義務違反2点+軽傷事故2点の合計4点」の可能性が高いですね。加えて「一時停止義務違反」でしょうか。なんにせよ、一発免停の 6点になるかは微妙なところです。となると、これまで無事故無違反できたことによる優遇措置を考慮すれば、例え点数を貰っても大したことはないだろう……という考えがあることが予想されます。
▼ まとめ
要は、「保険会社からの入れ知恵」という可能性が非常に高いですね(笑
ちなみに「物損扱いで」というのは、加害者側の自動車工場 (ディーラー?) の入れ知恵でしょう。
加害者側の本心が、事故直後にわめき散らした「俺は悪くない」であろうことは、容易に推測されます。
▼ 渋滞
祭りのため、進行方向側が渋滞。対向車線側も混んでいた。
▼ 現場
このような感じです。画像では片側二車線となっていますが、一車線と思って下さい。
赤丸が衝突地点です。斜線部分は砂利の駐車場です。月極の貸し駐車場か、近隣の店の駐車場かは分かりません。
つまり T 字路を過ぎた後に、駐車場に入ろうとしていた、もしくは駐車場を使って T字路へショートカットしようとした、車とぶつかりました。
私の方は画像で言うところの A の文字の下辺りで車のフロントノーズに気づき、フルブレーキ。バイクのイラストあたり (T字路の道の中央近辺) から衝突地点まで 約 6m ほど、3車体分のブレーキ跡が残っていました。
対して車の方は、私に衝突されるまで全く気づいていなかったようで、そのままするすると出てきました。結果、私は車のバンパーではなく、助手席側のドアに突っ込んだわけです。
▼ 過失相殺
交差点ではない、ってことで私の方がチョット有利。私の方の速度超過もほぼ無い (制限速度以内) ので、これも無し。あとはお互いの前方不注意の度合い……かなぁ。私の方の著しい前方不注意を問われたけど、それだったらブレーキ跡が残らないだろう……と言いたいが、現場検証の時には消えてるんだろうな。写真に撮らないと駄目か。ぐは。
立ちゴケもカウントされちゃってるんだな。まー、仕方ないといえば仕方ないんだけど(苦笑
人身扱いで処理で良かったっすね。<br>あと基本的に交通事故は健康保険の効かない災害なので10割もしくは相手の保険屋に支払い回すような感じです。
ぬああああああ。だいじょぶですか(;´Д`)<br>オイラも昔、停めてた自分のクルマにぶつけられて、<br>向こうにごねられたキオクが(;´Д`)<br>そのときは0:10でしたなあ。
人身扱いになって良かったねぇ.<br>というか,怪我たいしたことなくてホントによかったねぇ.<br><br>なるほど.駐車場前だったのか.
軽傷でなによりです.<br>フロントフォークが曲がっただけでは全損にはならなかった覚えが.
軽傷でほんとによかった!<br>私も昨日車にぶつかられました。<br>相手方が前に大きな事故を起こしてるということで<br>物損事故にして欲しいといわれ、迷っていたので<br>こちらの話を読めてよかったですV
私も交通事故に遭い、交差点で(相手側に一時停止の標識あり)相手が一時停止を怠ったために目のまえに飛び出してきて相手の車の左側(やや中央部分に)衝突。一応お互いに外傷がなかったため物損扱いにしたが、2,3日してから体のあちらこちらが痛くなり3ヶ月ほど通院しました。病院の治療は終了したのに相手から連絡はあるが訪ねてこず人身扱いに切り替えようかと思っていますが切り替えに期限はあるのでしょうか。御存知ならばおしえてください。
人身に切り替えることに期限はありません。<br>加害者と被害者、双方の立ち会いの下、警察と現場検証を行うことで人身に切り替えられます。<br>ただ、既に治療が完了しているという状態になっては切り替えは難しいと思います。