▼ [二輪] ありがとう。ジェベル250XC 〜21,760.1[km]を乗って〜

2004/03/12に新車で納車、走り回すこと 2年で 21,760[km]。

初めてのオフ車、初めての250cc。ZZRで舗装林道を走り回ること、倒したら帰れないという恐怖から逃れるための軽車両。オフ車はあり得ない……と思っていた免許取り立ての頃。ジェベルはオフの楽しみを、安心感を、泊まりのツーリングを、走る喜びを教えてくれました。本当にありがとう。

ZZRからジェベルへ

正直、ZZRは完全にもてあましていました。車重然りパワー然り。今の自分が乗れば、また違った乗り方があるんでしょうけど、当時はいっぱいいっぱいでした。舗装林道とか、道幅が1車線相当の小道大好きっ子だったのも災いしたと思います。免許取り立ての若造には、携帯の電波も通じない山奥で200kg越えの車両を転かす恐怖がずっとついて回ってました。

ツーリングというツーリングもせず、家の周りの平地ばかりをグルグル走って1年。車検も近づいていたこともあり、乗り換えか更新かと悩む日々。

結果、ジェベル250XCへの乗り換えとなりました。ジェベルになったのは、やはりオン乗りの考え方が強く反映されてたからだと思います。航続距離、ライト、積載性……。一人でどこに行って帰って来ることができる、ソロ用ツーリングマシン。それが基準だったので。

初めてのオフ車

車重、車高、視界、足つき性、小回り性能の高さ、250cc、燃費の良さ、いろいろなところに感動した物です。スロットルを全開まで回したのもこれが初めてだったし、砂利道、舗装路なんのその。路面を選ばない安心感にも感動したものです。

初めてのオフ

最初はずっとオンロード走ってました。オフ車ではなく、あくまでツーリングマシンだったので。で、それじゃ勿体ないと、たまたま突っ込んだ「万沢林道」「秋鹿大須林道」*1。オン用のヘルメット、オン用シューズと、完全なオン装備で突っ込んだわけですが……泣きましたねぇ(遠い目)

曇る、見えない、転ける恐怖、膝下の不安感……などなど。そりゃオフメット買いますよ。ブーツ買いますよ。プロテクター買いますよ。林道に目覚めますよ。ダート楽しいですよ、本当に。スイッチ入っちゃいましたね、ほんと。

それから

オフロード一直線。オフ会で仲間と知り合いマスの楽しみを知り、泊まりで林道ツーリングに出かけ、スズキに目覚め(笑)、バイクのメンテもやるようになり……。パーツ換装とか、メンテを自分でやり始めたのもジェベルが初めてでしたね。パーツが少なかったけど、いろいろいじくったなぁ。

ジェベルというバイク

一般的な評価は、ライトが明るい、タンクでかい*2、キャリア標準装備、スズキ、よく回るエンジン、クラス最大パワー、素敵なツーリングマシンってところでしょう。

デメリットとして、電装系弱い、バッテリがすぐ上がる、重い*3、社外パーツ少ない、下がない*4、スズキ、ってとこでしょうか。

実際の感想もそのままです。ただ、バッテリ・電装系に関しては弱いと思いません。500〜1000[km/月]とか乗る人であれば*5バッテリ上がりは皆無でしょう。実際、2年間、月平均で500〜1500[km]のペースでしたけど、バッテリは一度も上がりませんでした。

ライトは明るかったですねぇ。オフのマスツーに行った時、帰りが真っ暗になったんですけど、メンバーの中で煌々と光っているのが2台。もちろんジェベル。あの時に初めて、オフ車のライトは非常にスポットで暗いということを知りました。最近のはレンズカットも良くなってきて、改良されてると思いますけど。

下がないのは事実かなぁ。変なところで止まってしまうと、リカバリに苦労することが多々ありました。回し気味に走ってる最中はいいんですけどね。ケモとかガレとかで一度止まってしまうと、結構泣きます。まぁ、腕なんでしょうが＿|￣|○

パーツは本当に少なかったですねぇ。特にガード類。幸いにアンダーガードは手に入れることができました*6が、フレームガードは無かったなぁ。最初からワイドステップ、キャリア、ブッシュガードがついているのは、パーツがないのを見越してなんでしょうかね。そんな気がしてなりません。

タンクがでかいのは重宝しました。マスツーの時、周りがみんな給油している時に、自分とBAJAの人は悠々と構えていられる……みたいな。その代わり、スタンディングで膝が開き気味になる*7、重心が高くなるといったことがありました。航続距離と引き替えに……ということなんですが、最後の方は結構気になってました。特に膝が開き気味になるのはどうしようもなくて。DRタンクにするか、乗り換えるか……となって、結局乗り換えたわけですけど。

最後に

ジェベルを選ばなかったら、オフに目覚めることも、スズキに目覚めることもありませんでした。今の仲間、友人知人ができることもなかっただろうし、日本を走ることもなかったでしょう。もしかすると、バイクから車の方に乗り換えていたかも知れません。

間違いなく、このバイクは自分の人生の中でターニングポイントになりました。本当にありがとう。

……また、買いそうな気がするんですよね、これ(笑